ただ好き、それだけ

薔薇を持っている5人組を主に

健人くんとスクールカースト

ラジオや雑誌等で、健人くんはよく「学校だけが世界じゃないよ」といいます。ほかに好きなことなんでもいいから見つけてね、と。でも反対に、「10代は学校が全てだよね」とも言います。矛盾しているようだけど、どちらも本当の事。学校に通っていた頃はそれが全てだったし、そこで形成される人間関係や同い年なのにできてしまう格差に悩まされる日々は誰しもあると思います。

学生時代について回る格差、というのは世間ではスクールカーストと呼ばれるらしいです。

スクールカーストとは

学校のクラス内で、勉強以外の能力や容姿などにより各人が格付けされ、階層が形成された状態。階層間の交流が分断され、上位の者が下位の者を軽んじる傾向があることから、いじめの背景の一つともみなされている。(コトバンクから引用)

 

スクールカースト上位とよく言われているのは、セクゾのメンバーなら風磨くん。明るくハッキリ物事を言う姿はまさにスクールカースト上位でしょう。友だちとのエピソードもまさに!という感じ。きっとクラスにいたら、先生も味方につけるタイプの人でしょう。

健人くんは、というと実は上位ではないということが多々発言から見受けられます。

ある日、いつものように「おはよう」と教室に入ったら、誰も返事してくれない、目すら合せてくれない。突然、崩れるように世界がガラリと変わってしまったんだ。中学校の人間関係って繊細だから、自分はそう思ってなくても、クラスの権力者が放つ「中島、気に入らない」のひとことに流されてしまう。昨日まで友だちだと思っていたヤツも、まるで俺がいないかのような立ち振る舞う。俺は正直辛かった。

(Myojo「キミと暮らせたら。」2015.12)

中学、高校って何かと複雑で、大人が簡単に介入できるほど甘いもんではないです。一言の発言、或いはたった1つの行動で世界が一変してしまうほどの恐ろしさがあり、その複雑な中で何気なしに人間関係を築いています。それを上手くこなせれる人が上位に食い込み、それを上手く出来ない人が下位になっていくのだと私は思っています。

社会に出れば案外普通のことでも、学校という小さな箱はそうじゃない。健人くんはその経験があったからこそ、学校だけが全てではないけれど、学校にいる間はそれが全てだよねと言えるんだと思います。

しかしなぜ、私がこんな事をブログで書こうかなと思い立ったのは、先日のふまけんらじらーのある質問に対する2人の答えが面白かったことがきっかけです。

学生の方で、友だちに宿題写したいからと毎回言われるのが悩みでそれについてどう思うかという質問に対し、風磨くんは「どの程度の友だちにかもよるけど、シカトするかな」という意見で、健人くんは「学校が全てだから、その一言で明日の自分のヒエラルキーが下がってしまうと思ってしまうだろうけど・・・」と付け加え、ちゃんと言うべきだよという話でまとまりました。

風磨くんはいつ聞いていてもわりと俺ならこうするし、こう言っているからというスタンス。逆に健人くんはその子の立場になって、きっと怖いだろうし辛いだろうけどその人の立場になるスタンス。どちらもいいと思うし、どちらとも正しい意見です。でも何より私が主張したいのは、この両方の意見は非常に貴重だなと思うんです。

ラジオに投稿して下さる方だったり、何かに悩んでる人だったり、聴いているリスナーさんだったり、それぞれの立場って違うと思うんです。風磨くんのいう発言がしっくりくる子がいれば、健人くんの発言の方がしっかりくるという人もいるはずなんです。だからこそ似ているけれど、正反対のような発言が1番素敵だなというか的を得ているなと思ったんです。だからこそこの2人のラジオが面白いし、ふざけているときと真面目なときの差がすごい。さっきまでバイバイDuバイで遊んでたのに・・・。笑

何よりこういう学校生活の話をするとき、スクールカースト上位の風磨くんを羨ましがる健人くんがどこかにいます。それは私も気持ちが分かるし、学生時代に風磨くんのように立ち振る舞いできたらどんなに楽だったんだろうなんて。でも皆が皆、風磨くんのようにはできないし、それが出来ないから格差が出来たり悩みが出来たりするんだろうなと。学生時代を思い出しながら、そんなことを考えてしまいました。

私自身はスクールカーストに悩むほど上位にいた試しがありません。周りを気にしてたり、ギャルい子たちが怖かったり・・・笑 そんな記憶もありますし、嫌なことも多かったけれど私の場合は嵐がいたから乗り越えられたのだと思います。あの頃は嵐が世界の全てで、嵐がいるから頑張れていたのだと心から思っています。

でももし、私が今中学生ならきっと健人くんを好きになっていたんだろうな。「キミと暮らせたら。」のコーナーがすごく好きで、これを見るたびにこれを学生時代に読んでたらボロ泣きだろうな・・・なんて想像して泣きます(結局泣くっていう)。ひたむきに頑張る姿だったり、子どもっぽいところだったり、こういうことが昔あって辛くて、でもこの人たちがいたから頑張れたよだったり。発言1つ1つが自分の学生時代に聞かせたかったな。そしたらもっと上手くやれたのかな、なんて。

ぜひ手に取る機会があったら見てほしいのが、上記に少し書いた回の『キミと暮らせたら。』LIFE8です。何かに悩んでる人は特に見てほしい。健人くんが強い人だと分かるし、とても勇気づけられます。

話は逸れましたが、健人くんって学校の話をするとき自分の立ち位置を気にして話すことが多い気がします。気のせいかもしれませんが、立場という目線から話すのは後にも先にも健人くんくらいかも。今の時代に合っているというか、聞く人が聞いたらためになるし救われるな、と。私は思います。だから何かに悩んでいる人はちゃんと健人くんの言葉に傾けるとじーんとくるものがあるかと。可笑しな発言してるようですごく大切になることをいっていらっしゃるので彼は。

だからいつか公言しているSexy時代が来ることを心から願っています。