ただ好き、それだけ

薔薇を持っている5人組を主に

元吹部から見た、映画「ハルチカ」と番宣

※ネタバレ等あると思いますので、苦手な方は避けてください。

勝利くん初主演映画、ハルチカ観に行ってきました!

橋本環奈ちゃんとW主演ということもあり、顔面偏差値高っ!っていうのが決まったときの感想。その次に「吹奏楽部の映画」ということで元吹奏楽部員の身としては期待と、それから大丈夫かなという勝手な不安の中、上映されるのを今か今かと楽しみにしていました。ちなみに原作は読んでないです。

正直にいうと、とっても良かった

この一言に尽きるかなと思います。しっかり部活をしていて、青春していて、そして私は引くくらい泣いていた(笑)もうなんでここで泣くんだよっていうタイミングでいろいろ泣いていた(笑)過去を思い出していたのかな?それもあってか、1人で行って良かったなと思いました。

ハルタとチカが出会うシーンから始まり、部活が廃部寸前!なんで?でも部員集めなきゃ!なんてアニメにありがちなストーリーがありつつ、とっても青春してるな、なんて最初は他人事のように見ていました。あ、勝利くんめっちゃ蹴られてる(笑)痛そう~、なんて微笑ましく見ていたときに、最初に泣いてしまいましたよ。先輩たちとハルタがチカの周りで吹くシーンで。

正直私もまさかここで泣くかと思いました。だって勝利くんのホルン吹いてる姿1回生で見てるんだよ?ソロコンDVDめちゃくちゃ見てるんだよ??なんでここで泣くの、なんて自分でも思いましたけど、想像以上にちゃんと音が鳴っているっていうか…。ホルンって難しい楽器なんですよね。私も少しだけ経験したことあるんですが、初心者でそれも時間がないなかやったのは相当大変だったと思うんです。その苦労と、楽しそうに吹いてる姿がもう…なんていうか込み上げるものがあってただただ涙を流しました(でもここで泣くのはやっぱりおかしいんです)。

個人的に嬉しかったのは上白石萌歌ちゃん演じるチューバ吹き米沢妙子の紹介の時、「チューバでコンクール金賞って凄いんだよ!!」っていう台詞がもう…チューバをやっていた者としては勝利くんが!チューバって言った…!!担当が楽器を知ってくれてた…!!っていう思いが強すぎてにやにやが止まりませんでした。そして萌歌ちゃんお疲れ様…。わりと立ちっぱなしで吹くシーンが多い感じがしたので、重い楽器を吹き続けるのはさぞかし大変だったと思います(※経験者です)。

…話を戻そう。基本的には環奈ちゃんが演じるチカちゃんを軸に進んでいき、初心者だからこそ上手く出来なかったり、そこからの衝突があったりと吹奏楽部経験者としてはあるある!っていうシーンがとっても多かった気がします。

特に、チカが吹けない理由を先輩のせいや練習時間が少ないせいにする衝突のシーンは絶対に吹奏楽部ではあるよなって思いまして。私も中高所属していましたが毎年と言っていいほど、衝突がありました。土日練習をするか揉めたり、朝練をやるかで揉めたり。このパートのここが悪い、やっぱり教え方が悪いんじゃないか…。コンクールが近づけば近付くほど意味分からない衝突が本当に多かった。特に弱小吹奏楽部では先生がしっかりしてないと、本当によく分からないことで揉める揉める…。それも金管楽器木管楽器の分かり合えないのはとってもリアルで。それを遠くから見てるだけのパーカッション…とにかく懐かしいな~、自分もこうだったんだなって、改めて自分もそれなりに青春をしていたんだなって思いました。

物語のラストはチカちゃんが演奏で失敗し、部活に行けなくなってしまったのを励ますシーン。それをそれぞれの教室、あるいは外、屋上で演奏し、チカちゃんが上手くできるまで演奏を続ける…。ここで、ふと気がつく。台詞が少ないな、と。ここで気付くなんて私も頭が悪いな…なんて思ったけど、改めていろいろな方の感想を見るとやっぱり台詞量が少ない。特に励ましの言葉はすべて、音楽。カイユを部活に戻すためも音楽。チカが入ることを決めたのも音楽。勧誘するときも音楽…。この映画はすべて音楽が詰まっており、それに余計な台詞だったり、モノローグを付けないことによっていろんな人がいろんな感じ方を出来るよう、私みたいに経験者が過去の思い出に浸れたり、或いはこれは何かの伏線かと捉えたり。10人が10人違う考えが出来るような、映画を音楽みたいな作り方をしているなと思いました。

勝利くんが、

「言葉で表現するのは難しい作品。僕たち作った側でも伝えづらい。それは、日本語の1番の特徴である曖昧な表現が多いから。日本語って説明しない言語だしね。でも、言葉を使わない芸術ってそうあるべきかな。(2017/3/11 薔薇色の日々)」

って表現している。確かに感想を書くとき難しいなって思う。単に面白かった、ここが良かったっていうのも言えるんだけど、それだけじゃない部分もたくさんあって。経験者だからこそ分かる部分もあったり、それ以外にもここが良かったっていう場所もたくさんあるのに書きづらくてしょうがない(笑)だから、観に行って2週間後に書いてるんだと思う。単に時間が無かったっていうのもあるけど。

劇中のテーマである曲、「春の光、夏の風」がその良さを最大限に引き出していて、流れるタイミング、吹くタイミングによって音が雰囲気がガラリと変化している気がする。練習中、コンクール、ラストのシーン、エンディングロール…。もしかしたら全部同じに聞こえるかもしれないけど、私にはすべて違って聞こえた気がした。その時の感情や思い、すべてがこの曲に詰まっており、だからこそ、音楽×学生=”青春”っていうのが最大限に詰まっているのかもしれない。吹奏楽部ならではの演出だったと思うし、言葉で伝えることが全てではなく、絵だったり表情だったり動きだったり、音だったり。いろんな伝え方をしている映画だなと思いました。だからこそいろんな捉え方があって違う意味で面白い作品でもあるなと思いました。

番宣においては、よく「吹キュン」を推していた。吹キュンって捉え方によってはハルタとチカの恋愛シーンって思いがちだけどそうじゃない。音楽が青春がキュンってさせてるんじゃないかなって思いました。でもほら、キュンは恋愛にとらえがちだからピックアップされるところはそこばかりだろうし、そっちの方がきっと売れるだろうし?まあ、その辺りは分からないです(笑)私の勝手な解釈ですがたぶんそっちその方がしっくりくる。だってラブシーンなんてほとんど予告で出てるのが全てですから。

 

今さらながら、この映画においての番宣の多さはとても楽しませていただきました。その中ではじめて知ったこともたくさん多く…。大学蹴ってたり、インコ飼い始めたり、スカウトされてたことがあったり。車好きが世に知れ渡り、若干(いやだいぶ)環奈ちゃんをドン引きにさせてたり…(本当モテないだろうなってこの時思ってしまった)。先輩の番組にお邪魔したり、可愛がってもらえたり。その中でやっぱり勝利くんはまだまだの部分が多いことを感じさせられて。本人も思ったんじゃないかな?やっぱり顔がいいしかピックアップされないのが辛いし、でもそれ以外の面白さをなかなか…見つけられないのが現状じゃないかなと思います。勝利くんが「マネージャーさんに出来るだけ受けれる仕事は断らないでほしい」ってどこかの雑誌に書いてあって、本人もまだ自分が何が向いてるのか模索中なのかな、と思いました。たくさんいろんな事に挑戦したいって事かもしれないけど。

環奈ちゃんとの番宣も個人的には楽しませていただいて。お互い絶妙な距離感とプロ意識があって、さすがとしか言えなかったです。環奈ちゃんの勝利くんに対する会話の振り方もとにかく素晴らしかった。特にそれが感じられたのがモシモノふたりでの「モシモノ控え室」コーナー。誕プレ話やお寿司の話で「メンバーとも?」っていちいち聞いてくれるのが本当素晴らしくて…。女優さんってそこまで聞かないじゃないですか。それを聞いてくれる環奈ちゃんにはもう、頭が上がらない。なぜかにやにやしながら健人くんとのお寿司エピソードまで話してくれちゃう勝利くん最高に可愛かったです。5分も満たないコーナーだったけど、結構好きだったな~。アンコの話で顔が引きずる勝利くん良かった(そのあとにきらきらした目で美味しいって言ってるのまで最高だった)。数年後にまた共演してほしいな。「勝利くん」「環奈ちゃん」呼びに死ぬほど萌えていました。

 

勝利くんが「最初の主演映画がハルチカで良かった」っていうくらい私も素敵な作品だと思いました。まだまだ不十分なところも、青春しているところも、作品自体も、今の勝利くんにきっとピッタリだと思ったしいろいろな人に見てほしい。そしてなによりホルンとの出会いを与えてくれてありがとう。ホルンとの出会いでまた一皮むけて成長した勝利くんがいたと思うし、その出会いを大切にしてほしいな。楽器の出会いって人との出会いと一緒で運命だと思ってるんです。私も、別にチューバがやりたくて吹奏楽部に入ったわけではなかったのに、気付いたら先生にこれやれって言われてやっていたので…。今ではそれが運命なのかなって思います。それがいつかきっと強みになるから。自分のモノに出来るくらい、頑張ってほしいな。

ハルチカ、そして番宣お疲れ様でした。次はツアーですね!やっとセクゾ5人に逢える…!!きっと夏よりも成長した勝利くんが見れると信じて、楽しみにしています。まずは来週のためにうちわ作りだー!